チェス上達の手引き 

チェストランス出版の翻訳本の書評第2弾です。次に紹介するならばこの「チェス上達の手引き」かなとずっと思っていましたが、少し間があいてしまいました。

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今回紹介する本

著:I・A・ホロウィッツ, 著:フレッド・ラインフェルド, 翻訳:水野 優
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今回紹介する「チェス上達の手引き」は初心者・初級者向けの戦略書になります。実のところ、この本は二つのパートに別れており、パート1は「戦術的な問題」で11章、パート2は「戦略的な問題」で3章さかれており、目次をみるだけでは戦術について主に扱っている本、ということになります。しかし、この本で扱われているような内容はチェスの初歩的な戦略であると私は思います。

原作著者はフレッド・ラインフェルド、非常にたくさんのチェス本を書いているアメリカ人です。たくさん本を書いているから素晴らしいのかというと、よくある話かと思いますが、当たり外れが多い著者でもあるのかな、と私は思っています。ボロクソに書評をしたチェス勝ち方の基本戦術の原作者もラインフェルドでした。

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本の内容

章ごとにテーマが挙げられており、そのテーマを中心に1ゲームを解説する形式です。ゲームは誰によって指されたゲームなのか明示されていませんが、おそらくアマチュアのゲームを扱っていると思います。恐ろしいことにこれもチェス勝ち方の基本戦術と同じです。ただし、「テーマ」がきちんと定められていることがポイントで、見落としによる駒落ちなどではなく、戦略の基本を学べる内容になっています。

対象は初心者から初級者

読者の対象となるのは初心者から初級者ぐらいです。図面も多く、盤駒がなくても理解できる内容になっていますし、分量も14章と多過ぎず、少な過ぎずちょうどいいと思います。できれば1日1章ずつ読んで、2週間で読み切ってほしいです。

あえて難点を挙げるとすれば

図面番号

注意点を挙げるとすれば、図面番号の問題があります。おそらく原著に比べて図面を追加したために図面番号がついていない図が多くなっています。文章の中で図*と表記があるような図に関しては全て図面番号が付いているので問題ないのですが、図面番号が付いている局面図と付いていない局面図が混在しており、最初戸惑いました。

初心者向けの戦略書の難しさ

本の内容としては初心者・初級者向けの戦略本としてよいと思います。ただ、本を読んで真面目に勉強しようと思っている方であれば、たとえ初心者・初級者の方であっても物足りなくなる可能性はあるのかなという心配もしてしまいます。新しいことを勉強しようとして「初心者のための**」みたいな本を読んだけど、最後まで読む前に物足りなくなってしまうということが、私はよくあるので。

まとめ

「チェス上達の手引き」は初心者・初級者向けの戦略書です。扱われているテーマも適切ですし、チェス勝ち方の基本戦術に取って替わるべき存在かと思います。

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