15th Unive

久々の投稿です。
OTBでのチェスをやっていないと何を書いていいのか困ってしまうのですが、とりあえず、海外大会の棋譜でも見てみます。さて、山田弘平君が参加しているUniveですが、Openの他にKramnik、Maxim、Polgar、Giriの4人によるCrownグループというダブルラウンドロビン(全員総当たりで白黒2試合ずつ行う)のトーナメントが行われています。なかなか面白いメンバーだと思います。聞いたことのないトーナメントだったので意外でした。
第1RはMaxim-Polgar、Kramnik-Giriの対戦でしたが、KramnikがGiriのKIDをバイオネットで粉砕しました。棋譜をみてまずおやっと思ったのは9. … Nh5に対して、10. g3と応じた下図の場面。メインラインはRe1でg3は古い定跡という印象。

そして、黒からのcxd5に対するexd5。この手はNe6 dxe6が入った後にcぽーんが残ることがポイントになります。黒のセンターに圧力をかけることが出来ます。

e6のポーンを取った直後のc5突き。このあと一気に白が攻勢に出ます。

22. c5 Nd4
23. Rxd4 Bxd4
24. cxd6 Ng8
25. Nd5 Kh8
26. Rc7

白のピースが黒陣に進入し、d6のポーンも脅威です。このあと10手ほどで黒は投了しました。Kramnikの力強いゲーム。ちょっと力の差を感じさせる内容です。
[Event “15th Unive (Crown Group)”]
[Site “Hoogeveen NED”]
[Date “2011.10.16”]
[EventDate “2011.10.16”]
[Round “1”]
[Result “1-0”]
[White “V Kramnik”]
[Black “A Giri”]
[ECO “E97”]
[WhiteElo “2791”]
[BlackElo “2722”]
1. Nf3 Nf6 2. c4 g6 3. Nc3 Bg7 4. e4 d6 5. d4 O-O 6. Be2 e5 7. O-O Nc6 8.
d5 Ne7 9. b4 Nh5 10. g3 f5 11. Ng5 Nf6 12. Bf3 c6 13. Ba3 cxd5 14. exd5 e4
15. Be2 Ne8 16. Rc1 h6 17. Ne6 Bxe6 18. dxe6 Nc7 19. b5 Be5 20. Qb3 Kg7 21.
Rfd1 Nxe6 22. c5 Nd4 23. Rxd4 Bxd4 24. cxd6 Ng8 25. Nd5 Kh8 26. Rc7 Be5 27.
Bb2 Qxd6 28. Rxb7 g5 29. b6 a5 30. Bh5 Rab8 31. Ra7 Bxb2 32. Qxb2+ Nf6 33.
Bf7 Kg7 34. Rd7 Qc6 35. Be6+ 1-0

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