Aronian on the top!!

Tata Steel R10でのアロニアンの勝ちゲームが話題になっていました。確かに、Rxf3のエクスチェンジサクリファイスは意味が分かりませんでした。以下の局面は黒d5、白Ne4-Nc5と引いた局面です。



 この手も当初全く理解できませんでした。d5としてc6のビショップの進路を塞ぐ手が論理的とは思えません。しかし、冷静に考えてみると、局面を開いて有利になるのはルークを持っている白です。黒はいったん局面を閉じて、唯一のオープンファイルであるfファイルを自分のルークで、ビショップはh7-b1のダイアゴナルでactiveに用いることが出来ます。こう考えると、白のルークのactivityを殺す意味でも、ビショップをh7-b1のダイアゴナルに展開する時間を稼ぐ意味でもd5は論理的な手であると言えます。おそらくアロニアンはそこまで計算してRxf3を指したのでしょう。
 アロニアン恐るべしという感じです。R11ではNavaraに苦杯をなめましたが、R12ではGelfandを破り、優勝を確定させています。最終ラウンドでドロー以上で単独優勝です。
[Event “Tata Steel”]
[Site “Wijk aan Zee NED”]
[Date “2012.01.25”]
[EventDate “2012.01.14”]
[Round “10”]
[Result “0-1”]
[White “Anish Giri”]
[Black “Levon Aronian”]
[ECO “D37”]
[WhiteElo “2714”]
[BlackElo “2805”]
1. d4 d5 2. c4 e6 3. Nc3 Be7 4. Nf3 Nf6 5. Bf4 O-O 6. e3 Nbd7
7. Be2 dxc4 8. O-O Nb6 9. Qc2 Nh5 10. Be5 f6 11. Ng5 fxg5
12. Bxh5 Bd7 13. Bf3 Rxf3 14. gxf3 Bd6 15. Qe4 Bc6 16. Qg4 Qe7
17. Bxd6 cxd6 18. Ne4 h6 19. Qg3 d5 20. Nc3 Rf8 21. Ne2 Rf5
22. Kg2 Nd7 23. Rh1 Nf8 24. h4 Ng6 25. f4 Nxh4+ 26. Kf1 Qb4
27. Rb1 Be8 28. Nc3 Qe7 29. b4 Rf8 30. Rb2 Bg6 31. Ke1 Bd3
32. fxg5 Nf3+ 33. Kd1 hxg5 34. Qh3 Qf6 35. Kc1 Bg6 36. a4 Rd8
37. Ne2 e5 38. Qg4 exd4 39. exd4 Re8 40. Qd7 c3 41. Ra2 Ne1
42. Rxe1 Qf4+ 43. Kd1 Qe4 0-1

コメント

タイトルとURLをコピーしました