全日本選手権3日目 2013/5/3

全日本選手権3日目、僕にとっての初日はレート下位にあたり1敗1分けという本当に情けない結果でした。
5R w enju – C, K (1892, 1631) 1/2
 5Rは百傑戦でも当たった外国の方で、その時もドローでした。序盤はNimzo IndianのQc2の変化で進みましたが、最序盤からクイーンを無意味に何度も動かすひどい展開でした。下の図を見ていただければそれがわかると思います。

Black to move
 白は1ポーンダウンでfポーンはダブルポーン。ただ、そのf3とf4のポーンが重要なe4、e5のマスを押さえており、黒のナイトにはあまり良いマスがありません。このことが黒のミスを誘います。
21… Nc5 22. Bb1 g5?
いくら1ポーンアップしているからといって自分から形を崩す手を指す必要はありません。
23. fxg5 hxg5 24. Qxd4 Nb3 25.Qxf6 Nxc1
exchangeを取っても白には強力なツービショップが残ります。

ここでg5のポーンをクイーンで取るべきかビショップで取るべきか悩みました。
Qxg5に対して 26. Qxg5+ Qxg5 27. Bxg5 Ne2+?ならばKf2から白のメイトスレットが強力です。しかし、27… Nb3ならば28. Kh1 Ne2でビショップとルークのフォークがあるので、駄目だと判断しました。しかし、コンピュータのrecommendは28. Bh6としてルークに当てれば白は攻めを継続出来、優勢と言うことでした。
ゲームはこの後白がexchangeの代わりに2ポーンを得て、パスポーンも作って勝勢のはずでしたが、パペが入って勝ちきれませんでした。
6R H, K (1966, 1769) – enju 1-0
 6Rは大会のダークホース的存在のHさん。初日から2試合連続で嫌なparingになってしまった自分の不運を嘆くしかありません。ゲームはKing’s indian defenceのフィアンケットVariationになりました。特に悪い手を指していたわけではなかったのですが、やや悪くなってしまいました。ただ、駄目だ!と思った瞬間が実はチャンスだったことに全く気が付きませんでした。普通に負けでしたので、以下の変化は消しておきます2013/5/22
この日はたっぷりと自己嫌悪を味わって家路につきました。

コメント

  1. H, K より:

    6Rで対局させていただいたH, Kです。こんにちは。4つ目の図を見たとき、愕然としました。黒勝ちだったのかと(笑  確認したところ、棋譜が違ってました。私が書いた棋譜は、Rf1、Re1のところにルークがいます。Re1、Rd1じゃなくて、Rf1、Re1じゃなかったですか? 確認お願いします。JCAレイティングはenjuさんの方が高いですが、ネットではそこそこあるので、ダークホースだったかもしれませんね(笑

  2. enju より:

    おっと、僕の並べ間違いですね。すいません。記事の方も修正しておきます。

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