全日本選手権を除くと、日本チェス界の3大タイトルの1つジャパンオープンが11/3−5の3連休に行われました。今年は来年のオリンピアードの代表選手の選考大会でもあり、重要な大会です。私としても3大タイトルの内唯一入賞経験がない大会で、密かに上位進出を狙っていたのですが、、、
1R vs T, Y (1090) 黒番
白がe4, c4を両方突いてくる非オープンシシリアン、序盤早々相手のポーンが落ち楽勝ムードでしたが、直後に自分のポーンが落ちていたことに(検討戦まで)気が付かず、、、、相手が指して来なかったため、そのまま勝ち。
2R vs H, T (2080) 白番
たびたび対戦になるHさんと。白番ではあまり当たっていないかな。BenoniのBf4, h3, e3と突く最近試しているラインで挑みました。どうも自分はBenoniの白番での指し方を全く分かっていないのではないかと最近思っているのですが、黒の狙いであるクイーンサイドを自分から開きにいった形になり、ポーンも落ちて負け。オープニングに課題ありでした。
3R vs N, Y (1209) 黒番
中学生と思われるかなり若いプレーヤーとの対戦(後輩かな?)オープンシシリアンのマイナー変化に。b3と突いてクイーンサイドをフィアンケットする珍しい変化を指したり、そのフィアンケットしたビショップを自らナイトと交換してきたりと、いくつかおかしい点がありました。その後ブランダーがあり、チェックから1ポーンが落ち、その1ポーンをパスポーンにして勝ち。
4R vs F, M (2077) 白番
これまた最近よく当たる気がするF君と。Slav Defence 1.d4 d5 2.c4 c6 3.Nf3 Nf6 4.e3 Bf5 5.Nc3 a6というややマイナーなラインから形勢不明ながら黒に攻めのチャンスがある局面に。攻めに耐えたかな、というところでtacticalな見落としがあり、1ポーンダウンに。cファイルをクイーンで支配して決め手を与えないように粘っていたら逆に相手にミスがあり、1ポーンを取り返し逆に白が優勢かもと思ったところでブランダーが出て、ピースを落として負け。
5R vs I, A (1554) 黒番
またまた若いプレイヤーで、小学生との対戦。黒番、クローズドシシリアンの変な変化。途中オープニングを間違えた気がして、黒が悪いと思っていたのですが、イコールぐらいだったみたいです。ただ、変な手を指して来なかったので、なかなか強い少年だなと思いました。弱気に色違いビショップのエンディングに持ち込んで、相手のミスを期待しながら八十数手まで指し続けてドロー。
6R vs F, T (1636) 白番
さすがに最後の白番は勝ちたいと臨んだ最終戦はFさんとの対戦。1.d4 Nf6 2.c4 e6 3. Nc3 e6から黒がフィアンケットしていないBenoni(Old indan?)のような形になりました。ここにきてようやく最近勉強しているChess strategy for club playersの成果が出て、きちんとパスポーンを作りにいく典型的な形でブレイクが出来ました。最後はexchangeを切って1ポーンを取り、直後にexchangeを取り返せる形から、あえてexchangeダウンのまま相手キングを攻め立てて、最後はメイト受けなしで勝ち。最後の試合はようやく満足な内容でチェスがさせたかなと思います。
そんなわけで、3.5/6とぎりぎり勝ち越し。レート格上からはポイントを取れず、下に削られてレートを落としそうです。思うような成績が残せませんでしたが、次の大きな大会まで間があるので、じっくりやっていこうと思います。
ちなみにAは自分でブログ更新するそうな。


コメント