Opening Repertoire the Sicilian Najdorf (Everyman Chess)

今回紹介するのは最近あまり出版がなかったNajdorfの本が出たので、特に検討せずに買ったEveryman Chessの本です。

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今回紹介する本

著:Doknjas, John, 著:Doknjas, Joshua
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EverymanchessのNajdorf本

Everymanchessから出版されたNajdorfのレパートリー本です。黒番向けのレパートリー本ですので、白の変化は載っていますが、黒側の変化は基本的に1種類のみ掲載されています。また、アラピンなどのアンチシシリアンについては載っていません。

レパートリーの選択は、Be3に対しては最近どの本でも採用されているh5のライン、Bg5に対しては少し珍しいe6を突かずにNbd7とするラインを採用しています。その他のラインに関してはほぼオーソドックスな選択だと思います。

あまり検討せずに久々にNajdorf本を買ったということで、いくらか計算違いがありました

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著者を見て!??となる

この本を手に入れて表紙をめくり、著者二人の写真を見て驚きました。随分かわいい顔をした二人の少年が写っています。著者はカナダの少年二人で、それはまだいいのですが、一人がFMでもう一人はタイトルを持っていないプレイヤーでした。これを見てテンションが下がったのは言うまでもありません。

Everymanchessはチェス界では大手の出版社ですし、その出版社が出版を許可したわけですから、ある程度のレベルは保証されているとは思います。実際、Sutovskyの序文では心配だったけど大丈夫だよ、というようなコメントがありました。

しかし、成長過程の少年にはチェスの定跡本を書くよりもやるべきことが他にある気がするのですが、、、

実はEverymanchessの序盤本の形式は苦手

もう一つ計算違いというか、分かっていたことではあるのですが、私はEverymanchessの序盤本の形式が苦手です。Everymanchessの序盤本は紹介しているラインを指しているゲームが最初から最後まで載っています

もちろん、ゲームの序盤から最後までの流れを見ることは序盤の勉強に重要なことではあります。しかし、Everymanchessの本では序盤の説明も中終盤の説明もどちらも詳細に記載されており、むしろこれは特定のオープニングの棋譜集なのではないかと思うほどです。

私は、序盤のラインを勉強したり覚えたりする際と、棋譜集で中終盤の勉強をする際にはかなり意識が違うと思っています。少なくとも私はそうです。Everymanchessの本で勉強する際には、序盤を勉強した後に棋譜集の勉強が入る感じで、その切り替えがうまくできません

名著と名高いQueen’s gambit declinedもeverymanchessの本です。この本でも棋譜集のようにゲームが最初から最後まで載っていますが、詳しく解説している部分とそうでない部分がはっきりしています。定跡理解に関係ない部分の解説は最小限にしていたり、ゲームによっては棋譜が載っているだけのものもあります。このような書き方の方が、序盤定跡を勉強する際には取り組みやすいと私は思います。

また、この形式が理由かわかりませんが、Everymanchessの定跡本はラインの説明が甘い傾向にあり、かゆいところに手が届かないことが多いです。

まとめ

EverymanchessからNajdorf本が出たので買ってみたのですが、著者に対する信用にやや疑問があることと、Everymanchessの形式が苦手であることから結局あまり読みませんでした。

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