ジャパンリーグ 2011 前日【FIDE戦のメリット】

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はじめに

先ほどメールでジャパンリーグに参加申し込みを済ませました。今月は北千住のサマートーナメントも参加予定で、サマーオープンも含めて、久々にactiveにチェスに関われています。
一つ心配なのはジャパンリーグの参加人数でしょうか。ナカムラヒカルも参加しなくなり、そろそろバブルも終わる頃ではないかと思います。参加費の高さ、お盆期間とデメリットを言えば切りがないですが、それを上回る(かどうかはその人次第ですが)メリットがジャパンリーグにはあると僕は考えています。
少し以下に挙げてみます。

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FIDE戦のメリット

持ち時間の長さ


今年のジャパンリーグは40手90分+30分+30秒フィッシャーという、全日本選手権以上に長い持ち時間で行われます。これはゆっくりじっくり考えることが「できる」というよりも、ゆっくりじっくり考えなければ「いけない」という感じの持ち時間です。普段の大会であれば、早指しして、サクッと負けてしまってもゆっくりお昼が食べられるなぁぐらいの感慨ですが、ジャパンリーグですと3時間、4時間の待ち時間が出来てしまいます。


ですので、ジャパンリーグでは誰もがゆっくりじっくり指すようになります。序盤での早指しが減り、多少悪くてもエンドゲームで粘ろうという意識も出ます。その結果、(願わくば)試合の質そのものも上がる傾向にあります。そのような環境の中で、試合をすることは、棋力向上に大きな効果があります。

一日2試合というゆとり

JCAのトーナメントは通常一日3試合行われます。一日3試合集中力を維持することは大変で、毎日帰る頃には皆さんも疲労困憊なのではないでしょうか?海外のトーナメントを考えると、一日2試合でも多いかもしれませんが、国内の事情を考えると、十分にゆとりのある日程と言ってよいでしょう。このことから、体力、集中力の充実した状態で試合に臨めます。結果的に前項と同様に自らの試合の質を上げることにつながります。


全日本選手権に参加経験のない方に特にジャパンリーグへの参加をおすすめしたいです。長い持ち時間、ゆとりのある日程で試合をすることは、それだけで非常に楽しいものです。全日本選手権に参加するとそのことがよく分かります。そのような経験から、自分にとってのチェス、チェストーナメントというものの別の側面がきっと発見できると思います。

追記(2021年7月5日)

日本チェス協会から日本チェス連盟に変更になったことで、ジャパンリーグがなくなり、この記事の内容も古くなってしまいました。しかし、基本的にはここに書かれている内容についての意見は変わりません。日本チェス連盟はFIDE戦を増やそうという試みをしてみますが、そのことにネガティブな意見を持つ人もいるようです。様々な意見はあると思いますが、FIDE戦を増やすこと自体はよいことだと思います(反対の意見は主に既存の大会をFIDE戦にしてほしくないという意見のようです)。

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