全日本選手権 2008 六日目+最終日

六日目、全日本もとうとう佳境。チャンピオンはこの日のうちに決まろうとしていたが、そんなことには何の関係もない自分はただ指すのみ。
11R 白番でHさんと。リストを見ると分かるが今大会自分とFIDEレートが同じ人が2人、SさんとHさんです。個人的に自分のFIDEレートには納得がいっていないのでどうしても2人には勝ちたかった。Sさんには5Rで既に勝っているのでこの試合は特に気合いが入っていた。
定石はNimzoのRubinstein Variation。この試合最も衝撃的だったのは序盤の序盤。白c4のビショップを黒がQc7と狙い、白Qc2と守ったのがおかしくて、ピンを活かしてピースが落ちる筋が3手ぐらい連続で続いた。黒がピースを展開してきたので事なきに終わったがあまりにもひどすぎる。
自分の白番の弱さは10手以内ぐらいの手が適当なところにあると思う。この辺りでの頭の働かせ方がいまいち分からない。覚えればいいのか、、、。このため、出だしから黒でもガンガン来る相手に弱い。
そして、結局は勝ち。救われた。
12R
同じ名字の中学生S,Hくん相手の黒番。シシリアン Najdorfで序盤の相手のミスを咎め、exchange upに。ところがクイーン交換を避けた後にじわじわ悪くなり、得意のナイトフォークにかかって2ポーンダウン。お互いに時間切迫の中、白勝ちきれず合意ドロー。また助かった。
13R
Yさん相手の白番。二日前に届いた白番レパートリー本を1日で予習して対局に望む。King’s Indianのbyonet attack。exchangeをきる変化からやや白良しになった局面で黒リザイン。ちょっと意外。
というわけで13試合で7ptとぎりぎりで勝ち越し。パフォーマンスも百傑戦に続き1900を超えてレートはもう少しで1900台になるはず。来年は2000台にのせて全日本に参加できるように頑張りますか。
ちなみに優勝は小島慎也、4年連続。圧倒的。
今大会の印象としてはオリンピアード代表内定の3人(小島、馬場、上杉)と他のプレイヤーの実力差がかなりあるということ。この3人は1−3位になったわけですが、この3人の間でもポイントが1ポイントずつ離れていて、しかも1−5位までが単独。つまり、6位以下はトップから相当離されたわけで、それだけ見ても差が分かる。この結果を他のメンバーを情けないと思うべきなのか、彼らを頼もしく思うべきなのか判断に迷うところですが(競技者の一人としては前者か)、いずれにしろ今年のオリンピアードを楽しみにしたいと思った全日本でした。

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