最強の局面再現機能を有した解析アプリ

今回はクラウドエンジンサービスを提供するアプリを紹介します。

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今回紹介するアプリ:Chessify

皆さんはChessifyというアプリ、Webサービスをご存知でしょうか。かなり以前から存在を認識していたのですが、私は局面図を読み取る機能があるアプリ、ぐらいの認識しかありませんでした。実際にはクラウドエンジンを提供する方がメインのサービスということのようです。

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最強?

最強というのは大袈裟では?と思われるかも知れませんが、Chessifyの局面読み取り機能は「これ以上のものはないのでは?」と思わせるほどに強力です。本などで出てくる局面図をスマホやタブレットのカメラで撮影して、アプリ上でするわけですが、この精度がまず非常に高いです。今まで間違った局面になった経験が記憶にありません。

次に、紙面上の局面図だけでなくPCなどの画面の局面を撮影することでも再現できます。当たり前に思えるかも知れませんが、以前使っていた別のアプリでは画面からの読み取りはできませんでした(技術的な理由は知りません)。

最後に極めつけです。Chessifyは(現実世界の)チェス盤の写真を撮るだけで局面を再現できます。この精度もとても高いです(盤の向きはわからないので、ポーンの進む向きはどちらか聞かれることがあります)。たまに気になった局面を写真に撮っている人を見かけますが、それをやっておくと後で局面を再現することも簡単です。

どうでしょうか?私個人の見解としてはこれ以上の機能は必要でもないので、これが最強の局面再現機能と言っていいのではないかと思います。

クラウドエンジンとは

次に、このアプリ、というかWebサービスのメインコンテンツにあたるクラウドエンジンについてです。クラウドエンジンとは、エンジンとそれを動かすCPU自体はクラウド上にあり、インターネット経由で繋いで解析してもらう形式のエンジンです。lichessやchess.comのエンジン解析と何が違うのかわからないかもしれませんが、メリットが二つあります。

強いエンジンを使うことができる

一つ目は純粋にエンジンの性能の問題です。プランによって幾つかのエンジンが用意されていますが、通常我々が使っているPCに比べて速いです(ただし無料プランはそうでもない)。特に、スマホやタブレットをメインに使っている人にとってはより強いエンジンでの解析が可能になります。

マシンへの負荷が小さい

個人的にはこの二つ目のメリットが大きいと思います。クラウドエンジンでは、基本的にエンジンを動かしているのはクラウドにあるCPUなので、自分が使っているPC、タブレット、スマホの負荷が小さくて済みます。

エンジンを使って分析をしている際に、個人的にストレスを感じるのはマシンへの負荷です。解析を長く続けていると、PCのファンがうるさくなったり、Chessbaseの動作が怪しくなったりと、じっくりと局面分析をできる状態ではなくなってしまいます。無料プランで使えるChessifyのエンジンはそれほど強力ではないですが、時間をかければ十分なアウトプットを出してくれるので、マシンへの負荷軽減の効果の方が大きいと感じています。有料プランにすればより快適な使い方ができるのでしょうが、一番安いプランでも月々7.79ドル(年契約なら6.67ドル)で、使用頻度を考えるとこの出費を躊躇しています(私は公式戦の解析とその他少し気になった局面が現れた時に使っています)。

ただし、なぜかわかりませんが、使い続けているとiphoneが熱くなるので、マシンになんの負荷もかかっていないわけではないようです。

その他の機能

正直に言えば、局面再現機能とクラウドエンジン機能以外は使っていません。データベース機能もあるようなのですが、無料会員では制限があることと操作性もよいとは思えませんでした。ChessDojoのYoutubeチャンネルではChessbase killerとして紹介されていますが、ちょっとそれは難しいかなという気持ちです。

まとめ

今回は局面再現機能が非常に高機能で、クラウドエンジン機能を提供しているChessifyを紹介しました。正直データベース機能が充実すれ(使いこなせれ)ば、Chessifyの有料プランだけで解析全てを完結することもできるかもしれないと思うのですが、そこまでには至っていないのかなという感想です。

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