今回の記事では、iphone、iPad、Macで動作し、様々な機能を有したデーターベースアプリを紹介します。
Chess Studio
Chess Studioは基本はChessbaseのようなデータベースソフトだと考えればいいと思います。様々なサイトからPGNファイル(チェスの棋譜を記述するファイル形式、中身はテキストなので、メモ帳などで開くこともできる)をダウンロードしたり、Lichessの機能をアプリから使えたり、様々な機能を有していますが、私が使っているのはその一部だけです。
無料のChess Studio Liteもありますが、かなり機能が限定されるので、まともに使うには有料版のChess Studio (3.99ドル)を購入することになるかと思います。私はこのChess Studioを愛用しています。以下でその理由について解説します。
データベース機能
Chess Studioは基本的な棋譜の保存機能は当然備えており、Stockfishでの解析もできます(ただしエンジンはあまり強くない気がします、理由は不明)。これに加えて、スマホやタブレットで動作するアプリとしては破格の機能性を備えています。
矢印やハイライトなど
ChessbaseなどのPCベースのアプリや、Lichess、Chess.comなどのサイトでは局面に矢印をつけたり、マスをハイライトしたりする機能がありますし、利用したことがある人も多いでしょう。Chess Studioにはこの機能が実装されています。スマホの画面だとやや使いずらいですが。
注意:タップで入力切り替えはオフにした方がよい
ただし、この機能は癖が強い仕様になっており、連続でタップすると矢印を記入するモードに切り替わってしまうことがあります。私はゲームを入力している際にこの切り替えが頻繁に起こり、非常にイライラしました。この切り替え機能は設定でオフにすることができるので、オフにすることをお勧めします。
高機能な検索機能
オープニングや大会名、プレイヤーの名前など様々な条件で検索をすることができます。私がよく使うのはプレイヤーの名前で、名前を選ぶとデータベース内のその人が指したゲームが表示されるので、ゲーム前の準備の際に重宝しています。
バリエーションの根本に戻れるボタン
オープニングプレパや棋譜ならべをしていて一番面倒くさいことの一つが、メインラインに戻る作業ではないでしょうか?分岐を並べていて、元の変化に戻るのに矢印ボタンを連打したことがないチェスプレイヤーはいないでしょう。Chess Studioには下の赤マルで示すように、一つ前の分岐に戻れるボタンが存在します。このボタンがあれば、複雑な分岐も怖くないですよ?
icloudでの連携が可能
データベースソフトとして以外の機能として私が評価しているのはicloudでの連携ができることです。icloudはアップルが提供するクラウドストレージで、iphone、ipadに加えてmacやwindowsPCでもファイルを同期することが可能です。このため、大会の合間に入力した棋譜を家のPCで見直したりすることも可能です。
また、このChess Studio自体にMac版が用意されており、Mac PCを使っている人であればChessbaseの代わりに使えるソフトなのではないかと思っています。
まとめ
今回紹介したChess StudioはiOSデバイスやMacで連携可能な高機能なデータベースソフトです。正直高機能すぎて私は使いこなせていないのですが、私が特に評価しているのはデータベースの検索機能とicloud連携機能です。アップルの商品しか使わない、という人であれば理想的なツールではないかと思います。
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