本記事では日本チェス協会(JCA)のホームページアーカイブと日本チェス連盟の情報を参考に過去の全日本チャンピオンについてまとめています。日本チェス協会から日本チェス連盟へと組織変更になったこともあり、歴代の全日本チャンピオンという重要な情報が今後失われる可能性もあるかもしれないと思い、私のブログで残しておくことにしました。
歴代の全日本チャンピオン(1981年以降)
私が知る限りはスイス式のトーナメントで行われています。現在は9Rのトーナメントですが、以前は13Rで行われていました。それ以外の形式で行われていたこともあるかもしれませんが、私は知りません。日本チェス協会時代には、ポイント同点の際にタイブレークでの順位付けはせず、同点者全員が全日本チャンピオンの称号を得ていました。副賞のアルゼンチンカップがタイブレーク上位者に与えられるため、競技者の気持ちとしてはやはりアルゼンチンカップを獲得して、全日本チャンピオンだと考えていると思います。以下、二人以上の記載がある場合には先に記載した人物がアルゼンチンカップ授与者になります。
日本チェス連盟主催の全日本選手権
現在の日本チェス連盟のHPでは、大会結果としては載っていますが、歴代のチャンピオンを載せているページはないので、まとめておく意義はあるかなと思っています。
2019年 青嶋未来
2020年 Tran Thanh Tu
2021年 コロナによる大会中止
2022年 青嶋未来
2023年 南條遼介
日本チェス協会主催の全日本選手権
日本チェス協会のHPはすでになく、アーカイブページを参考に作成しています。
ちなみに、日本チェス協会の全日本選手権では、行われた年の次の年の全日本チャンピオンを決めるということになっていたようで、例えば2000年に行われた大会の勝者が2001年のチャンピオンです。このようなやり方は日本チェス連盟で改められたため、2019年の全日本チャンピオンが名目上2人いるように見えています。
1981年 小田講文
1982年 小田講文
1983年 西村裕之
1984年 西村裕之
1985年 西村裕之
1986年 権田源太郎
黒田ポール
1987年 ピノー・ジャック
1988年 鈴木知道
1989年 Loren Schmidt
1990年 権田源太郎
1991年 スンガ・ホセ
1992年 アンダーソン・マック
1993年 Domingo Ramos
1994年 ピノー・ジャック
1995年 西村裕之
1996年 Domingo Ramos
竹本寛
松尾朋彦
1997年 権田源太郎
1998年 権田源太郎
1999年 渡辺暁
2000年 渡辺暁
2001年 渡辺暁
2002年 権田源太郎
2003年 Simon Bibby
2004年 塩見亮
酒井清隆
2005年 酒井清隆
2006年 小島慎也
2007年 小島慎也
馬場雅裕
2008年 上杉晋作
小島慎也
2009年 小島慎也
2010年 Sam Collins
2011年 南條遼介
小島慎也
2012年 中村龍二
馬場雅裕
2013年 南條遼介
2014年 池田惇多
2015年 南條遼介
2016年 馬場雅裕
2017年 Tran Thanh Tu
2018年 野口恒治
2019年 Tran Thanh Tu
1980年以前
1980年以前はマッチ形式で全日本チャンピオンを決めていました。
「挑戦者決定戦もしくは全国大会の優勝者が前年のチャンピオンと4番マッチを行う制度」ということなので、今日の全日本選手権のようなトーナメント終了後に4番マッチをおこなっていたと思われます。
JCA(日本チェス協会)のホームページには第1回チャンピオンはリーグ戦1位、2位の宮坂さんと星野さんの4番マッチにより決定した、とあるため1969年が第2回のチャンピオン決定戦であり、1968年に第1回の決定戦があったと思われますが、具体的な記載がないため、私の推測になります。
チャンピオン | 挑戦者 | |
1969年 | 宮坂幸雄 | 内藤啓二 |
1970年 | 宮坂幸雄 | 星野栄造 |
1971年 | 宮坂幸雄 | 星野栄造 |
1972年 | 宮坂幸雄 | 権田源太郎 |
1973年 | 権田源太郎 | 宮坂幸雄 |
1974年 | 権田源太郎 | 浜田健嗣 |
1975年 | 浜田健嗣 | 権田源太郎 |
1976年 | 権田源太郎 | 浜田健嗣 |
1977年 | 権田源太郎 | 中森利生 |
1978年 | 権田源太郎 | 塩見王男 |
1979年 | 権田源太郎 | 小檜山清之 |
1980年 | 権田源太郎 | 白木知之 |
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