全日本選手権 2022 【チェス】

今年もゴールデンウィークがやってきました。全日本選手権の季節です。今年は何の問題もなく権利を獲得し、二人仲良く参加します。私(E)としてはなんとかレートの下降傾向に歯止めを掛けたいところです。

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二人の意気込み動画

注:以下、対戦相手の後ろカッコ内の数字はレーティングで、1つ目がFIDEレート、2つ目がNCSレートです。URというのはまだレーティングが確定していないひとになります。

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1R VS N, T (UR/1725) 黒番

1R目はベトナム人の方でした。シシリアンのロッソリーモからやや苦しい局面、下図のc5の勝負手が入って途中よくなる場面もありましたが、最善手を見逃して苦しいディフェンスを強いられました。守りの手にはミスがなく結果はドロー

単にa5のポーンを守るとピンを利用したb4が決まってしまうので、ここでc5として白のポーンを崩すことを狙いつつ、Qb6を狙っています。a5の守りとb3へのアタックになっています。

2R VS Y, Y (UR/UR) 白番

2Rの相手は全国大会予選が初めての公式戦ということで、FIDEレート、NCSレート共にURのプレイヤーでした。フレンチで、序盤は少しパッシブでしたが、特に大きなミスなく指されていました。ただし、序盤の不利を引きずって最後はちょっとしたタクティクスが入って駒得になり、勝ち

次のBc5+が激痛。黒はb6とするしかありませんが、bポーンを狙われる

3R VS FM Yamda, Kohei (2161/2254) 黒番

本大会初のマスターとの対局です。みんな大好きこうへい先生ですね。1Rと同じくロッソリーモで、がちがちのメインラインになります。しっかり準備してきたつもりでしたが、私の方が先に分からなくなってしまい、苦しくなります。白に弱められたキングサイドでしたが、そこから逆にカウンターを作って反撃。一瞬よくなりましたが、結果異色ビショップですし、ドローに落ち着きました。

白のルークにも当たっているので、白のキングサイドは強制的に開きます。

4R VS Higashino, Tetsuo (2104/2190) 白番

強豪との対戦が続きます。東野さんとは昨年の祇園オープンでも同じ白番で対戦し、敗れています。その時もスコッチになり、黒は少し珍しい変化を準備してきました。今回もやや珍しい手順を準備されていました。私的にはその変化にベストに近い対応をし、白優勢で序盤を終えたと思っていたのですが、、、その時点で黒優勢なのでした、、、、 負け

これが黒優勢とは。

5R VS K, N (1743/1706) 黒番

K, Nさんとも直近の東京チェス選手権で対戦があります。その際は白番でドローになりました。今回は黒番で決着を付けにいきます。ベンコーギャンビットで、あまり見ない形になり、定跡的にはよくわかりませんでしたが、徐々に主導権を握りました。ナイトフォークが止まらなくなり、エクスチェンジアップした後、反撃をくらってエクスチェンジを返すことになりましたが、最後はメイトで勝ち。盤石ではなかったですが、よい勝ち方だったと思います。

d4のルークを守りながらクイーンが避けるにはd3しかありませんが、Nb2があります。

6R VS Noguchi, Koji (1943/2125) 白番

野口さんにはこのところ酷い負けで連敗しています。白番ですし、何とかポイントを取りたかったんですが、、、序盤はChessMoodで学んだトリッキーな変化を実戦初投入しました。結局その次の応手で準備を外れましたが。

中盤で計算違いがあり、ピースをあきらめて2ポーンを取りました。もちろん、白が悪かったのですが、最終的にコネクテッドパスポーンになってピースダウンだけど白勝のエンドゲームになりました。そこで、明確な勝ちを見つけられず、安直にポーンを突いた手がブランダーでした。負け

Nb5の狙いがあります。

7R VS K, Y (1774/1646) 黒番

K, Yさんとは祇園オープン以来の対戦です。祇園オープン時には新鋭プレイヤーという感じでしたが、あれ以来ほとんどの大会に参加し、もう常連のトーナメントプレイヤーという感じです。祇園オープンと同じ黒番で、序盤も同じように進みます。中盤に入ったか?というところで相手にミスが出て、弱い白マスにナイトを配置することができました。本来ならば、ここから簡単に勝てなければならないのでしょうが、私の実力ではほぼイコーライズに近いポジションにされてしまいましたが、最後は相手の時間切迫に助けられ、ポーンが落ちて勝ち

白マスビショップがいないので、白マスにピースをうまく配置できれば優勢になります。

8R VS Y, Y(1698/1634) 白番

8R目の相手はクリスマスオープン、西東京選手権で対戦したY, Yさんです。西東京選手権では同じ、白番でスコッチになりましたが、今回はピルツを指してきました。序盤はきちんとプランを考えて1ポーンを切って攻めたはずでしたが(こういうコメント多い気がする、、、)、少し計算違いがあり、黒からの反撃を許します。絶望的な局面(下図参考)でしたが、ここで黒のブランダーが出て、一気に逆転。ところが時間があったはずなのに勝ち筋を見逃して、ドローにしてしまいました。弱い。

絶望を感じたポジション

9R VS FM Bibby Simon (2171/2305) 黒番

今大会二人目のマスターはBibbyでした。通算で3度目の対戦で、直近では祇園オープン以来です。今大会のBibbyさんは調子もよくなく、最終局でポイントを取る気まんまんで臨んだのですが、、、、たった11手で負けてしまいましたよ。もう何も言うことはないので、下図のリザイン局面をどうぞ。

まとめ

大会経過には全く触れていませんが、将棋棋士の青嶋未来さんが優勝しました。おめでとうございます。また、全日本の結果を受けて、今年行われるチェスオリンピアードに内定したメンバーも発表されました。

私個人としては3勝3ドロー3敗で4.5ptでした。勝ち越しはいけると思っていたので、不本意な結果ではあります。最終日以外はチェスの内容は悪くなかったと思うので、少し疲れが出たのかもしれません。次に参加する大会はまだ迷っていますが、ジャパンチェスクラシックになるかと思います。水無月オープンに関しては大会要綱が発表されてから考えます。

では。

全日本選手権振返り動画

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