長崎在住となった我々としては大阪は東京に比べて少し近い場所、ということで夫婦でありがたくジャパンチェスクラシックに参加させてもらいます。夏の大阪でチェス夫婦と握手!
ジャパンチェスクラシック
全日本選手権、ジャパンオープンと並んだ、国内の長い持ち時間の大会になります。近年ではすっかりお馴染みになった東京以外での開催で、大阪での開催となった今年は大阪の3チェスクラブと日本チェス連盟の共催大会です。
1R VS S, M (1718) 黒番
1Rは中国人の女の子。定跡はいわゆるJobaba Londonで進み、白も積極的な展開ではなかったので、黒が悪いはずはないよねと思いながらの下図のポジションです。

いや、嫌だよね?
Bxf5の方がよかったという話ではあるみたいですが、いずれにしろ、このポーン形を崩す変化を選んで問題ないということでした。この変化を選びたくなくて、一生懸命Bd5以下の変化も読んだのですが、、それも行けると(エンジンが判断している)いうのが難しい。

上図dxc3が入ってポーンアップが確定したことで、優勢を確信しました。当然、次のRh6などの狙いが問題ないかも確認しないと指せません。私の読みは25.Rh6 Bd4+ 26.Kh1 f6で横の効きが通るので問題ないという考えでした。本譜はこの後数手で黒のカウンターが入り、白のポジションが瓦解しました。勝ち。
1R振り返り動画
2R VS IM H, A (2423) 白番
2Rはいきなり1番ボードに上がり、リストトップのインドネシアのIMとの対戦になりました。
黒はおそらくプレパ外しというかドローライン回避のためのピルツを選択してきました。

やや白よしを維持し、いい感じに進めてきたゲームでした。直前の黒のBd6に対し、え?そのh6のポーンどうするのとNg4としたのですが、衝撃のf5が飛んできました。ツーポーン取れるけど?ナイトトラップされる?でも行くしかないでしょ。
24.Nxh6+ Kh7 25.Qxg5 Bxf3 26.Rxf3 Qg7

Rh3があるのですぐにはナイトは取れませんが、次にRf6で取り返すことができます。アーなるほどね、さすがIM、と思ったのですが、このポジション、まだ白良しでした。しかも私が指したQd2ではなく、Qe3ならば白良しなのです。腕に覚えがある人は考えてみてください。
IMの勝負手にうまく対応できなかった悔しい敗戦でした。負け。
2R振り返り動画
3R VS AIM C, C (1726) 黒番
3RはAIM(アリーナIM)の台湾人の若者と。AIMというのはFIDEのオンライン対戦サイトで取得できる称号と聞いたことがありますが、詳しいことは知りません。
序盤は加速ドラゴンで進み、簡単にd5が入ってイコーライズするラインなのですが、下図のようになり、ちょっとやる気が出ません。この後も十数手進めましたが、ドロー。

あまりにも早く終わったので、会場の大阪市中央公会堂のレストランでぼっちランチ決めてきましたよ!!

4R VS F, W (1634) 白番
今回二人目の女の子との対戦です。女の子とか書いていますが、要するにユースの女性プレイヤーのことですよ?他意はないのです。今大会、というか昨年もだったかな、ユースの女性(ただし外国籍)が多い気がします。
序盤はスコッチのややマイナーな変化で進み、e4のポーンをクイーンで取れるけど、怖いから取らないよね?取らないよね?と思っていたら長考した上で取ってきました。

もちろん、取られても主導権を取れると思って指しているのですが、堂々と取られると嫌なものです。

今大会初の棋譜用紙2枚目に突入した試合でしたが、粘り強くさせたと思います。上図のように、d6のポーンの弱さと黒キングの守りの弱さを利用して勝ち。本譜はBb5とポーンを捨ててきましたが、これでは残ったb7とd6のポーンが弱く、マテリアルがイーブンでも耐えきれません。勝ち。
5R VS I, E (1708) 黒番
昨年の女子チャンピオンとの試合。9月に行われるチェスオリンピアードの代表でもあります。シシリアンのグランプリアタックを指してくるという情報があったので、準備していました。Bb5に出る変化でしたが、Bg4のピンが入ってしまい、ポーン形が崩れて白は苦しくなりました。

本譜はこの後パスポーンがセンターにできてしまい、そのポーンを活かして勝ち。
6R VS M, H (1774) 白番
外国籍の少年との対戦。お母さんは日本人で、夏休みで日本に来ているとのことでした。
序盤はフレンチから黒にIQPを作らせてポジショナルに押していく展開で、結果的に典型的なグッドナイトVSバッドビショップのエンディングになりました。

ここまで来ても白の明確な勝ちのプランは見えませんでしたが、最後は華麗なテクニックを見せて勝ち。

7R VS IM S, R (2341) 黒番
最終ラウンドは国外から来た二人のIMのうちの一人、インドのIMと当たりました。これで、今回の大会は7ラウンドの対戦相手がすべて外国人または外国籍でした。しかも3人が女性。多様性社会を地で行く大会ということでしょうか。
さて、今大会2度目のIMとの対戦です。2Rでは一瞬勝ちまであるゲームをしており、手ごたえはあるのですが、このゲームは黒番、正直苦しいと思いながらゲームに臨みました。

b3を指すという情報は得ており、ここまで準備通りです。d6の弱さの代わりにツービショップを得ている、という局面です。準備ではツービショップあるから問題ないという理解だったのですが、実際にこの局面になってみると、白のg2に出るであろう白マスビショップはとても強そうですし、Nc4とRd1で簡単にd6のポーンは落ちそうです。
正直難しかったのですが、何はともあれこの「自慢のダブルビショップ」を最大限活かす駒組を考えます。

上図の局面、次が白番ですので、d6のポーンが落ちています。しかし、ポーン落ちを気にしなかったことで、ビショップをいい位置に配置できていますし、ルークの展開も終えています。そして、もう一つ狙いがありました。
17.Nxd6 b5!

ナイトをc4には戻らせません。b7しか行き場はありません。
18.e4 Be5 19.exf5 gxf5! 20.Nb7 Rxd2 21.Rxd2 Rc8

b7のナイトの行き場を完全に塞ぎます。現状Na5にはBc3がありますし、そもそもa5からはナイトはどこにも行けません。この後40手までこのナイトはb7にとどまり続けました。
白はドローで妥協するしかないと思いましたが、無理に手を作ってきて黒がよくなった場面もあったように思いますが、最後はドローで終わりました。
たぶん、人生初のIMからのポイントになります。いぇい!
まとめ
4勝1敗2ドローの5ptで14位フィニッシュです。スタート順位が31位ですので、なかなかの好成績でした。レーティングも20以上上げて、文句なく1900台復帰です。全日本の最終ラウンドでAzumiさんに阻まれた1900復帰をここで成し遂げました。今年は全体に調子よく来ているので、このまま年内レーティングを上げ続ける年にしたいですね。
次に参加する大会はまだ悩み中です。確実に参加するのは金沢オープンになります。
では


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