千葉選手権 2026

人はなぜ遠征するのか。全日本の権利も持っているのに、、、、3週連続の全日本予選の締めくくりになります。

千葉選手権

日程: 2026年3月28日(土) – 29日(日)
会場: 柏市中央公民館(千葉県柏市)
形式: スイス式5ラウンド、30分+30秒/手、国内スタンダード公式戦
主催: 千葉チェスクラブ

千葉選手権は名前の通り千葉チェスクラブ主催の大会になります。千葉チェスクラブは(たぶん)千葉市で活動しているはずで、以前は千葉選手権も千葉市で開催されていたはずですが、ここ数年は柏市で開かれています。遠征組の私としては羽田空港からのアクセスが向上したのでありがたいですが。

大会開始時の私のレーティング1883

1R VS O, T (1619) 白番

1Rの対戦相手はOさん。3年振りぐらいの対戦です。前回対戦した時はほぼ大会デビュー戦でした。

黒のBh5(たぶんBg6の準備)に対して有効な手を見つけられず、クイーンをキングサイド攻撃のために戻した手ですが、あまりよくなかったです。黒はf3のナイトのピンを維持したまま、クイーンサイドのポーン突きを進められます。

白はキングサイドアタックのきっかけがないまま、黒はクイーンサイドのポーンを進めています。正直このあたり、絶望的な気持ちになりつつ、焦らず相手の出方を待ちます。

正直b4と開きに来られたらどうすればいいかわからなかったのですが、本譜は閉じてきたので助かった気がします。

もしかしたらあるかもと思っていたピースサクリファイスですが、黒は3ポーンぐらいは取れそうですが、たぶん大丈夫、たぶん。

次にRcc2があるため難しい判断でしたが、エクスチェンジを返してツーピースVSルークの形にした方が守りやすいという考えです。

7段目を占拠していたルークを1つ交換し、これで優勢を確信しました。このあと危なげなく勝ち。

2R VS G, J (1800) 黒番

2Rは中四国選手権でも同じ色で当たったGさん。定跡的にもほぼ同じような展開になります。

Alapin Variationの中では結構危険だと思っているラインです。ここでBg4なんてしてしまうと、Bxf7があります。黒は展開が遅いですが、この危険な白マスビショップの交換が最重要課題です。

黒は展開が遅れていますし、クイーンがb8に追いやられていて、悪印象かもしれませんが、このクイーンの位置はf4を抑えており、重要です。また、アクティブに見えるb5のナイトが下がらなければならない展開になれば黒のペースになるだろうと考えていました。

白のBg5に対してRfe8が個人的には気に入っている手。だって、取られても困らないし、という主張の手です。このあたりから白に具体的なプランが難しくなってきたと思います。

白のNe4からのNc5の狙いにNb6とbファイルを埋めてしまえば、d4のポーンの守りが気になってくるところ。

とうとう手筋のe5が入り、d4のポーンが落ちます。ポイントはNxb7に対してNxd4がNe2+のクイーン取りのスレットになっているところ。白はNxd8と取ることができません。このブレイクスルーから駒得が続き、勝ち。

3R VS I, I (1822) 白番

3R、珍しい事態がありました。対戦相手のIさんが現れませんでした。もしかして、飲みすぎた?ともおもいましたが、いや、まだ初日の途中じゃないですか。結局、初日が2試合だと勘違いしたようでした。確かに19時ぐらいから3試合目があるとは思わないですよね。勝ち。

4R VS S, H (1841) 黒番

4Rはチェスコーチとの対戦ですね。苦い思い出のラウンドロビン以来の対戦です。

イングリッシュで始まったゲームはここまで予定通りでしたが、Nd5と早めに入られて戸惑いました。もちろんNxd5とは取れませんし、白からのNc2, Ne3とするd5のサポートも防げません。私の普段のプランはd5に入られる前に黒からd5と突くものだったので、やや戸惑ってしまったのでした。

白のナイトがd5に入ることを防げないときにはRb8からb5としてクイーンサイドでスペースを取るのがChessMoodで学んだ内容でした。ここまでうまくさせていたと思います。

この直前にNf5とした手が不用意だったかもしれないと思いましたが、一見不安定に見えるこのNd4が成立しているのが見えて問題ないと思いました。

気になるのは
17.Nc3 Rb3(本譜もこの手順)

ここで
18.e3
が気になるところですが、

18… Rxc3
19.bxc3 Ne2+
20.Kh1 Nxc3

があるので、e3は成立しません。この手が見えて、この手順に入れました。

ここで白からドローオファーが来ました。さすがにここで受けないですよね。少なくとも黒が悪いとは思えません。ただ、どう指したらいいか迷うところ。

白に1ポーン取られましたが、黒が押しています。b4のポーンブレイクを見て、成立してないよね?と思ってしまいました。実際、bxc5はできないわけですから、黒は焦る必要はありません。ただ、私は具体的な手順が欲しくなってしまったわけです。

38… Raxa5?
39. bxa5!

38手目を指した直後にこの手が成立することに気が付いて愕然とします。白のaポーンが脅威です。一瞬負けがよぎりますが、何とか引き分けの筋を見つけます。

39.. Rxb1
40.a6 Bxg3+

a6のパスポーンだけではなく、h3のパスポーンだって脅威です。

41. hxg3
Kxg3の方が難しいですが、ドローのようです。まぁ、両者そんなに時間がありませんでした。
41.. h2
42.axb7 Rf1+!

このチェックを挟めばh1=Qからのパぺが止まりません。ドロー。

5R VS N, R (1809) 白番

最終ラウンドはここまで全勝の少年との初対戦になります。ここ数年、名前を聞くことが多い印象で、この予選ロードで対戦しているF君と同じく、次世代のマスター候補です。

黒のオープニングはスカンジナビアンでした。あまり実戦経験がなく、早くもよく分からない。それよりも相手の指してがこの後エンドゲームまで黒はノータイムで指し続けました。個人的にはもう少し落ちついて指した方がいいと思いますが、、、

白はセンターにルークを配置し、いい感じではありますが、正直どう進めたらいいかよくわからなくなってしまいました。本譜は相手のルークの効きからクイーンを避けて、Ne5やNc5のような手を避けました。

本譜は駒交換が進み、まぁ、ドローでも仕方ないよね、という局面で弱気に見える手を見て、少し欲が出ます。相手は全勝なので、私は勝たなければ優勝できないということも影響したと思います。

33.Qd4+ f6

この手を見て、より勝ちを意識します。不用意にキングのポジションを弱めているように見えました。また、a7のポーンが浮いています。ただ、ここではe4がチェックで取られるので取れない、、、、と思ったのですが。f6が弱めているものを意識できていませんでした。

ここでのベストは
34.Qxa7 Qxe4+ 35.Kh2 Qe7 36.a5

まだ難しいですが、白がクイーンサイドでパスポーンを作る狙いが危険です。

やはり、白チャンスがありそうと思っていましたし、実際にそうだったのだと思うのですが、正着が見えませんでした。e5はよさそうですが、ほぼドローになりそう。そして選んだのはリスキーな

40.f5 Qc7 41.Qd2 h5!

一瞬何が起こったかわかりませんでした。普通に取れるとおもったのですが、、、

42.gxh5 Kh6 43.Kg4 Qe5!

この手で痺れてしまいます。白キングが危険です。

44.Qe3 Qh2 45.Qc1?? 46. Qg2#

最後は情けない感じでしたが、普通に強かったです。ドローで妥協できていればまた違う結果だったかもしれませんが、まぁ、権利がかかった戦いでもなかったので仕方ありません。負け。

まとめ

そんなわけで2勝1敗1引き分け1不戦勝の3.5ptで一応5位でフィニッシュ。まぁ、九州選手権優勝、京都選手権3位、千葉選手権5位なので、悪くはないですかね。国内レーティングはたぶん1900代復帰で全日本選手権を迎えることになると思います。

それにしても3月は週末のほとんどを大会に費やしてしまい、さすがにちょっと疲れました。昨年、予選は九州選手権のみの参加で試合数が少ないと思っていたことや、今年の規定を見て、権利取得に不安を抱えていたので、こうなったわけですが、さすがにやりすぎたかもしれません。

願わくば、来年はレートや年内の大会で権利を確保して、全日本予選は調整のつもりで参加するぐらいで、自分のコンディションに合わせたスケジューリングができればよいかなと思います。

それでは、GWに東京でお会いしましょう。

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